県警生活安全総務課と朝霞署は29日、公然わいせつの疑いで、東京都中野区野方6丁目、会社員の男（52）を逮捕した。県内では数年前から部活帰りの男子中高生を狙って下半身を露出する同様の事件が数十件発生。男は余罪をほのめかしており、県警が関連を調べている。

　逮捕容疑は7月15日午後9時ごろ、志木市内の河川敷の路上で、10代の男子高校生2人に向けて下半身を露出した疑い。容疑を認め、「相手の反応がうれしかった」と供述しているという。

　同課によると、男子高校生は学校の運動部の活動を終えて帰宅中だった。男は車の運転席側から声を掛けた後、はいていたズボンを下ろして下半身を露出。さらにライトを当てて照らすようにした。野球のユニホームを着ていたという。

　高校生が学校に報告し、学校から署に通報があった。車の目撃情報などから男の関与が浮上した。

　県内で発生した同様の事件はいずれも部活帰りの中高生が対象で、場所はグラウンドの近くなどが多く、時間帯も夜に集中しているという。県警は男が関与した可能性もあるとみて動機や経緯を調べる。