埼玉新聞

 

<埼玉西武だより>渡辺勇太朗、無念の交代 ロッテ小島和哉との“浦学対決”で明暗 強気で挑む本来の姿を

  • 26日のロッテ戦に先発した埼玉西武の渡辺勇太朗(球団提供)

 一度修正ができただけに悔しい登板となった。26日の千葉ロッテ戦でマウンドに上がった渡辺勇太朗(浦和学院高出)は一回、三回と失点をしながら、チームは首位を走る千葉ロッテ先発の小島和哉(浦和学院高出)に食らい付き、4―2と逆転。チームが勝ち越した四回は変化球もうまく交えながら三者凡退に仕留め、流れを呼び込んだかに見えた。ところが五回、先頭打者への四球から佐藤都志也に同点打を浴び、無念のイニング途中での交代を告げられた。

 「(失点した)一回と五回は先頭を四球で出してしまい、良くない流れをつくってしまったと思います」とリズムをつくることができなかったことを反省した渡辺。五回の投球は「点を取られるような投球をしてしまったと思います」と唇をかんだ。

 この日先発の千葉ロッテ小島投手も同じ浦和学院高校出身。同時期にプレーすることはなかったが、浦学対決と注目を集めた1戦でもあった。試合が始まれば「それを気にすることはなかったです」と自分の投球に集中した渡辺だが、自身は敗戦投手に、そして小島投手は勝利投手と明暗が分かれてしまった。

 この日は渡辺にとっても悔いが残る試合。「ストライク先行で投げることができなかったので、(今後)修正していきたいです」と語ったように強気にゾーンで勝負をかけていく、本来の渡辺の姿を見たい(埼玉西武ライオンズ広報部)。

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