埼玉新聞

 

<熊谷小4ひき逃げ>諦めず活動…母親ら現場で情報提供呼び掛け 事件から12年「思い出した情報あれば」

  • 車のドライバーにチラシを手渡し、情報提供を呼び掛ける母親(左)=30日午後4時5分ごろ、熊谷市本石1丁目

 熊谷市で2009年9月、小学4年の小関孝徳君=当時(10)=が死亡した未解決のひき逃げ事件から12年となった30日、県警と孝徳君の母親が事故現場周辺でドライバーなどにチラシを配布し、情報提供を呼び掛けた。

 事故が起きたのは09年9月30日午後6時50分ごろ。孝徳君は自転車で帰宅途中に、熊谷市本石1丁目の市道で事故に遭った。県警は自動車運転過失致死罪の時効が目前だった19年9月、罪名を危険運転致死罪に変更し、捜査を継続することになり、時効は10年延長された。

 県警は県警本部交通捜査課と熊谷署の署員計26人が参加。事故現場付近にある北大通りで300枚のチラシを車のドライバーなどに手渡した。県警交通捜査課の小林直之課長は「思い出した情報があれば、ささいな情報でも寄せてもらえれば」と語った。

 情報提供のために行っているブログなども紹介した母親は「時効まであと8年あるので、できることは全部やって、諦めずに活動していきたい」と話した。母親は事故の発生時間帯に合わせて、地元のコミュニティーFM「FMクマガヤ」にも生出演し、情報提供を呼び掛けた。

 母親のブログは「《未解決》熊谷市小4男児死亡ひき逃げ事故!」(https://ameblo.jp/kosekitakanori/)。

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