フジパン、渋沢栄一にゆかりの菓子パン 深谷商業高などと共同開発、「りんごのケーキ」など関東で限定販売
2021/10/02/00:00
渋沢栄一の人物像や功績を知ってもらおうと、日本薬科大学(伊奈町など)と東都大学(深谷市など)、深谷商業高校(同市)、順天高校(東京都北区)がフジパンと共同で開発した菓子パン「幸せさつ抹茶」「りんごのケーキ~タルトタタン風~」が1日から販売された。
栄一が青年期までを深谷市で、晩年を東京都北区で過ごしたことを背景に、昨年9月からゆかりの地に位置する4校とフジパンによる「渋沢栄一プロジェクト」を始動。参加した生徒、学生は約1年かけてその歴史や功績を学び、深谷商業高校と東都大学が「幸せさつ抹茶」を、順天高校と日本薬科大学が「りんごのケーキ」を企画した。
「幸せさつ抹茶」は、栄一の好物だったといわれているサツマイモと茶をベースに考案。「りんごのケーキ」は栄一が1867年に訪れたパリ万博からヒントを得て、フランスの伝統菓子タルトタタンをイメージしてつくられた。
企画に携わった深谷商業高校2年の宮下愛琉さんは「特に味のバランスにこだわった。歴史をたどって商品に反映することができた」と話し、順天高校2年の篠田実希さんは「商品を手に取っていただき、渋沢栄一の歴史に少しでも興味を持ってもらいたい」とPRした。
商品は11月末まで期間限定で、関東圏内を中心としたスーパーなど小売店で取り扱われる。