埼玉新聞

 

女逮捕…店トイレで出産、女児放置した疑い 家族は女の妊娠気付かず 母が女を病院に連れて行き発覚/県警

  • 県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 新座市のコンビニエンスストアで1月、トイレの便器内から生後間もない女児が見つかった事件で、県警捜査1課と新座署は15日、殺人未遂の疑いで、女児の母親で無職の女(24)=東京都昭島市田中町=を逮捕した。女児の命に別条はない。

 逮捕容疑は1月24日昼ごろ、新座市大和田3丁目のコンビニのトイレで女児を出産し、そのまま立ち去った疑い。県警は女児がトイレの水で溺れたり、低体温や感染症の危険があるとして、殺人未遂容疑を適用した。

 同課によると、女は母親の運転する車で新座市を訪れた際、腹痛を訴えてコンビニに立ち寄った。トイレには数十分間入っていたという。女は未婚で、家族は妊娠に気付いていなかったが、帰宅後に車の座席に血が付いていたことなどから、母親が都内の病院に連れて行き、出産が判明した。

 女児は便器内にへその緒が付いた状態で、裸で横たわっていた。便器のふたはしまっていたという。客の男性が発見し、店長が110番した。

 県警は防犯カメラなどを精査し、現場から立ち去った女の行方を捜査。その後、女が訪れた病院から警視庁に通報があり、警視庁から新座署に連絡があった。DNA鑑定で母親と特定した。

 女は「コンビニのトイレに子どもを産み落とした」と認め、「一人では子どもを育てられないし、妊娠したことを親に告げていなかった」と供述しているという。

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