中国で行われた囲碁の国際戦、第10回応氏杯世界選手権で初優勝した一力遼三冠(27)=棋聖・天元・本因坊=は9日、東京都千代田区の日本棋院で記者会見し、「一つ大きい結果を残せてうれしい」と喜びを語った。
花束贈呈のプレゼンターは、修業時代を過ごした「洪道場」を主宰する洪清泉四段らが務め、一力三冠は柔らかな笑顔で花束を受け取った。
応氏杯のような主要国際棋戦で、日本棋院所属の棋士が優勝するのは2005年、第9回LG杯の張栩九段以来19年ぶり。世界戦での巻き返しを目指す日本にとって大きなタイトルだった。