【北京共同】北朝鮮メディアは10日、金正恩朝鮮労働党総書記が建国76年となる9日に平壌の党中央委員会本部庁舎で、今後の政策課題に関し演説したと伝えた。金氏は核兵器を「幾何級数的に増やす」との方針を維持したが、偵察衛星の今年の打ち上げ計画には言及しなかった。5月の失敗が影響しているもようだ。
金氏は昨年末、今年3機の衛星を打ち上げると表明したが、5月に打ち上げた衛星運搬ロケットが空中で爆発していた。失敗の原因とする新型エンジンの改良に時間がかかっているとみられる。
金氏は党や政府の幹部を集めた9日の演説で、北朝鮮の核戦力は万全な指揮・統制下で運用されていると主張した。