<埼玉西武だより>憧れの大谷翔平がここに 大きな成長感じさせる渡辺勇太朗、札幌ドームで自信深める
2021/10/05/00:00
3日、自身初の札幌ドームのマウンドに立った渡辺勇太朗(浦和学院高出)。試合前、広いこの球場のカクテル光線に照らされていた渡辺は遠投をしながら、「ここで大谷翔平さんも投げていたのか…」と影響を受けたその姿を想い描きながら不思議な気持ちになっていた。
ここ数試合、思うような結果が出ていない渡辺だったが、一回から伸びのある直球、そしてキレのある変化球を織り交ぜながら0を重ねていく。五回を終了した時点で、ヒットランプさえともすことを許さない快投だった。
「今年一番いい投球ができたと思います」と渡辺が振り返ったように、中盤までは相手に付け入る隙を与えない好投だった。六回1死から中島卓也に初安打を許し、快挙はお預けとなったが、捕手の森友哉が「(いい意味で)楽になったな」と渡辺に声を掛け、清水優心を外角スライダーで空振り三振、さらには五十幡亮汰(行田市出身)も遊ゴロに打ち取りピンチをしのいだ。
七回も続投し、適時打で1点を失ったが、自己最長の6回3分の2を1失点。勝利投手になることはできなかったが、大きな成長を感じさせる登板だった。
このような投球を続けていれば、自ずと勝ちはついてくる。海を渡った憧れの存在が活躍したマウンドで自信を深めたレオの12番は、残り試合でどう躍動してくれるかが楽しみだ。
(埼玉西武ライオンズ広報部)