女性初の将棋棋士を目指す西山朋佳女流三冠(29)は10日、東京都渋谷区の将棋会館でプロ棋士編入試験5番勝負の第1局に臨み、高橋佑二郎四段(25)と対戦して勝ち、合格に向けて好発進した。試験は新人棋士5人と対局し、3勝すればプロの四段となる。
第2局は10月2日に行われ、山川泰熙四段(26)と対戦する。試験は1カ月に1局のペースで実施される。
対局は西山三冠の後手番で、得意の振り飛車戦法を採用。敵陣へ大駒を放つ強手でペースを握り、難しい終盤戦を制した。勝利した西山三冠は「幸運な面も大きかった。ここから一局一局、準備して全力を尽くしたい」と話した。