福岡市は10日、ミャンマーから譲渡されて7月末に来日し、市動物園で飼育していた12歳の雌のアジアゾウ1頭が死んだと発表した。市の担当者は記者会見で「死因は現段階で特定できていない。解剖を実施中」と述べた。9月に入って体調が悪化し、ゾウヘルペスウイルスの検査で陽性が判明していた。同ウイルスは発症した場合、重症化して死に至るケースもあるという。
死んだのは来日した4頭のうちの1頭。今秋から予定している一般公開に関しては「残る3頭の状態を見ながら慎重に検討する」とした。3頭の健康状態に問題はないという。
大半のゾウには同ウイルスが潜伏感染しているとされる。