【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のバー金融監督担当副議長は10日、米シンクタンクで演説し、昨年7月に公表した銀行規制強化案を緩和する修正案を明らかにした。経営危機を回避するために米大手銀行に求める資本の増強は、計画していた19%から9%に下げ、関連する負担を半減させる。
FRBは昨年3月のシリコンバレー銀行破綻などを受け、銀行規制の強化を検討してきたが、金融業界が反発していた。バー氏は演説で、銀行が負担増を金融サービスの料金などに転嫁する可能性があるとして「(銀行の)強靱性と効率性のバランスを取ることが重要だ」と説明した。