埼玉新聞

 

食品ロスが年間1万4千トン 市内の家庭から出るさいたま市、動画で削減呼び掛け「楽しくおいしくゼロに」

  • 啓発動画「食品ロス削減対策ミッションを体験しよう!」の画面(さいたま市提供)

 さいたま市は、「食品ロス削減月間」の10月、啓発動画「食品ロス削減対策ミッションを体験しよう!」の公開を開始した。フードドライブなど幅広い取り組みを体験型動画で紹介して、食品ロスを楽しく知ることができるという。市内の家庭から出る食品ロスは年間、約1万4千トンに上り、市は動画などを通して削減を呼び掛ける。

 市は2018年度から食品ロス削減プロジェクトを開始。家庭系対策の「SaitamaSundaySoup(日曜日は食べつくスープ!)」では、余った食材を日曜日の夜にスープにして食べつくそうというライフスタイルを提言。事業系対策の「チームEatAll」では、スーパーなど29事業者とチームをつくり、食べきり運動の実施や食べきりレシピの作成など食品ロス削減を推進している。

 県が10~11月に実施するフードドライブキャンペーンにも参加。フードバンクを通じて市民から提供を受けた食材を福祉施設などに寄付する。

 市資源循環政策課によると、17年度の調査では、市内の家庭から出る燃えるごみのうち、6・3%が食品ロスで、年間約1万4千トンに上る。プロジェクト開始から4年目の本年度に、改めて家庭の食品ロスの量を調査している。同課の担当者は「家庭から1万4千トンの食品ロスが出ている状況。無理せずに楽しくおいしく、食品ロスをゼロにしていきたい。協力をお願いしたい」と話していた。

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