暴力団組員ら男2人逮捕 カラオケ店に放火した疑い 店は火災保険に加入…保険金支払われる/埼玉・所沢
2021/10/07/00:00
2018年7月に所沢市のカラオケ店が燃えた火災で、店に火を付けて焼損させたとして、県警捜査4課と狭山、所沢署は6日、非現住建造物等放火の疑いで、所沢市上新井2丁目、指定暴力団住吉会傘下組織組員(45)=詐欺罪で起訴、狭山市水野、自営業の男(72)の男2人を逮捕、再逮捕した。
男はカラオケ店の経営者で、組員は店に出入りしていた。店は火災保険に加入し、保険金が支払われていたという。県警は男らから事情を聴くなどして、動機や経緯を詳しく調べる。
逮捕容疑は共謀の上、18年7月6日午前3時半ごろ、所沢市青葉台のカラオケ店「カラオケホールベストパートナー」に放火し、約60平方メートルを焼損させた疑い。県警は認否を明らかにしていない。
同課によると、店は当時閉店中で、けが人はいなかった。現場は鉄筋3階建ての雑居ビルで、カラオケ店は地下1階に入っていた。1~3階に類焼はなかった。
県警は店内から鉱油反応が出たことなどから、放火事件の可能性を視野に捜査。防犯カメラなどから、組員らの犯行を特定した。
組員は火災のあった当日、やけどを負って千葉県内の医療機関を受診。治療の際に他人の健康保険証を提出して診療報酬など約158万円をだまし取ったとして、県警は今年6月9日、詐欺容疑で、組員を逮捕していた。
県警は、組員が火を付けた際にやけどを負った可能性もあるとみて、男らの役割や関係を調べる。