埼玉新聞

 

<新型コロナ>ワクチン384回分を廃棄 ロット番号が混在、追跡調査で使用できず 埼玉・所沢で接種中断

  • 所沢市役所=所沢市並木

 所沢市は6日、市内の医療機関で新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製)について64バイアル(384回分)を廃棄したと発表した。

 市によると、1日に翌日の接種で使用するワクチンを冷凍庫から冷蔵庫に移した際、ロット番号が異なる二つの箱から計64バイアルを用意した。保管する箱は分かれていたがロット番号が異なることを表示しなかったため、翌2日、接種準備のため瓶から注射器に充填(じゅうてん)する際に二つのロットが混在した。2日に6人接種した時点で二つのロットが混在していることが分かり、接種を中断した。

 ロット番号は異物混入や健康被害があった際に追跡調査で使用するため、ロット番号を特定できないことからワクチンの使用を中止した。

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