埼玉新聞

 

もふもふ、作ってくれてありがとう!児童ら感謝 埼玉・入間の金属加工の会社、保育所にカーペットを寄贈

  • 寄贈されたカーペットの上を歩く児童たち=4日午前、入間市二本木の市立二本木保育所

 入間市内で金属の切削加工などを手掛けている國翔(同市二本木、石井勝士社長)は4日、市内保育所にオリジナルカーペットを寄贈した。

 同社は高圧の水で対象物を加工するウオータージェット切断機を用いて色違いのカーペットを切り抜き、はめ替えることでオリジナルの図柄が表現される仕組みのカーペットを製造している。足型に切り抜いたカーペットは新型コロナウイルス対策として人同士の間隔を確保するための目印としてホテルや商業施設、医療機関などから受注があったという。

 同日、石井社長らが同社近くの市立二本木保育所(糸井信子所長)を訪れカーペットを児童に寄贈した。同所の職員がデザインしたオリジナルキャラクター「にほんぎちゃん」の図柄のカーペットが贈られ、保育所のテラスに設置された。糸井所長によるとこれまではすのこが敷いてあったが、直射日光が当たり熱を持つことで素足で歩けないなど対応に困っていたという。カーペットが敷かれたテラスを歩いた児童たちは「もふもふしていた。カーペットを作ってくれてありがとう」と感謝していた。

 石井社長は「コロナ禍でも普段と変わらない保育状況を提供しているのは大変なことだと思う。今回は感謝を込めて何かできないかとカーペットを寄贈することにした」と話していた。

 カーペットは市内の10保育所に各8枚ずつ寄贈される。デザインは各保育所の児童や保育士が考えたものでソーシャルディスタンスの目印となる物やオリジナルキャラクターなど異なる。

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