【香港共同】香港紙、星島日報は12日までに、中国遼寧省にある大連海事大が沖縄に関する「琉球研究センター」の設立準備を始めたと報じた。沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張する中国は、台湾有事などを念頭においた日米の連携強化に神経をとがらせている。沖縄の日本への帰属を問題化し、対日けん制に利用したい狙いがうかがえる。
同紙によると9月1日に同大でセンター設立準備会が開催された。沖縄に関するシンポジウムも行われた。中国海洋法学会の高之国会長はシンポジウムで「『琉球問題』は国家安全と祖国統一に関わり、政治的、歴史的な意義が大きい」と語った。