埼玉新聞

 

暴力団組員や保育園運営法人に勧告 1万7千円の門松、組員から3万円で…保育園経費で購入/埼玉県公安委

  • 組員から門松を購入 県公安委員会が保育園運営法人などに勧告

 県暴力団排除条例に違反して利益を供与したとして、県公安委員会は8日までに、県北部で認可保育園を経営する社会福祉法人と、指定暴力団稲川会傘下組織組員で60代の無職男に勧告を行った。勧告は7日付。

 県警捜査4課によると、同法人は暴力団の活動に協力する目的で、2014年12月下旬から昨年12月下旬までの間、7回にわたり、組員から門松を購入して利益を供与したとされる。門松は1個3万円で、総額22万8千円。通常は約1万7千円の品物という。

 組員と法人の70代の男性理事長は以前からの知人。門松は保育園の経費で購入し、園の玄関に飾っていた。いずれも勧告内容を認めており、理事長は「もうしない。保育園としても取り引きしない」と話しているという。

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