【ワシントン共同】社会現象や事件の背後に何者かの企てがあると信じる陰謀論者に、根拠を挙げて反論する人工知能(AI)と短時間対話してもらったところ、陰謀論への「確信度」が平均21%減ったとの実験結果を、米アメリカン大などのチームが米科学誌サイエンスに12日発表した。陰謀論を信じることは心の安定につながっており反証を示して話しても無駄だ、との定説を覆した。
さまざまな陰謀論を信じる米国人2190人が実験に参加。膨大な知識から相手の考えに合わせ自在に説得を組み立てる対話型AIを活用した。チームは、反対にAIで怪しい主張を信じ込ませるような悪用も十分あり得ると指摘している。