埼玉新聞社は昭和19年10月16日に発行され、今年で創刊80年となります。

今年の埼玉新聞は「愛する、つなぐ、輝かす」をスローガンに掲げます。郷土埼玉と県民を「愛し」、人と人、人と社会を「つなぎ」、登場人物を「輝かす」ことに力を尽くします。そうすることが私達の使命だと信じるからです。読者の皆さまが、どんな情報を欲しているか、何を読みたいか、は読者を「愛する」ことでより鮮明に見えてくるはずです。そこから導かれた素材を「読者目線」で取材して記事にしていきます。記事を読んで「この人に会いたい」「この場所に行ってみたい」「この催しに参加したい」と思ってもらえることは私たちの喜びです。主催するイベントでも「つなぐ」精神を貫きます。昨年「埼玉文化賞」「埼玉文学賞」の受賞者の皆さまや、埼玉新聞の読者投稿欄「つれづれ」の常連投稿者の皆さまとお話しする機会がありました。その時のお一人お一人と交わした短いやりとりの中での皆さまの表情の変化が心に残っています。受賞作品の感想や受賞理由の一端を一言お伝えするだけで一瞬にしてパッと表情を「輝かせる」のです。こうした瞬間を、紙面やイベントで何度でも、一回でも多く生み出したいと思っています。

今年、「あなた」と何かをつなぐべく、埼玉新聞の記者がお宅のチャイムを鳴らすかもしれません。その時は、どうぞよろしくお願いします。

埼玉新聞社　代表取締役社長