埼玉新聞

 

広葉樹が枯死、落枝や倒木の危険も ナラ枯れの被害、県内で急拡大 県「樹木に異常あったら一報を」

  • カシノナガキクイムシの雌(県提供)

  • 被害木に付着したカシノナガキクイムシが排出した「フラス」(県提供)

  • 市町村担当者を対象にした研修会で、ナラ枯れの被害木へのカシノナガキクイムシを捕獲するシートの巻き方などを確認した=18日、所沢市荒幡

 昆虫の「カシノナガキクイムシ」(カシナガ)が運ぶ病原体が原因で、コナラなどの広葉樹が枯死する「ナラ枯れ」の被害が埼玉県内で広がっている。2019年度に新座市と所沢市の2市で初めて確認された県内被害は、本年度に入って県南部を中心に前年度比5・5倍の11市町に拡大。被害を受けた樹木が枯死すると、落枝や倒木の危険が生じるほか、景観を損なうことにつながりかねない。被害の急拡大を受け、県は11月に市町村担当者向けの研修会を初めて開催。「地域の目」で樹木の変化を早期に発見し、連携して防除や予防を行うことを確認した。

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